日本語の放埒な乱れを憂う14歳の投書に眼から鱗…ゆとり教育の成果に違いない

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.359 2015年4月7日 掲載分
 

日本語の放埒な乱れを
憂う14歳の投書に眼から鱗…
ゆとり教育の成果に違いない


まずは本日某紙朝刊の投書欄に載った
14歳中学生の投書を読んでいただきたい。
テレビを見ていて日本語の乱れに気がつく。
その原因は二つあると思う。
一つは美しい言葉を使用していないことだ。
何気なく使っている「やばい」は美しくない言葉だ。
「やばい」は元々、
泥棒たちが都合が悪くなったときに使っていた隠語だそうだ。
言葉が持つ本来の意味を知る必要がある。
もう一つは、言葉を正しく使っていない人が多いと思われることだ。
例えば、「確信犯」の意味。
「悪いこととわかっていながらなされる犯罪」と思っている人が、
少なくないのではないか。
しかし本来は「宗教的、政治的確信に基づいて行われる犯罪」なのだ。
日本語の乱れは食い止めなければならないし、正しく使っていきたい。
そのためにも、私は本を読んで言葉を知り、辞書を引いて理解を深め、
言葉の引き出しを増やしていきたい。
一読して驚いたのは、
14歳の中学生が美しい言葉を使用したいと強く思っていることだ。
日本語の乱れに危機感抱いて、
それを食い止めたいと真剣に考えていることだ。
そのためにも読書をし辞書を引いていく、と志を立てていることだ。
中学生と言えば、隠語、符牒、スラングを使って背伸びしたい年頃だ。
流行り言葉や、少し上の世代が使っている若者言葉を使って
いきがってみたいだろう。
僕はこの14歳の美しい感性に驚嘆したのである。
年若い友と食事して、
「この赤ワイン、やべーな」
などと目を細めてグラスを運ぶ自分が恥ずかしくなった。
「田我流の新曲、聴いて鳥肌が立ったよ」
などと得意気に言っている自分がうとましくなった。
この14歳の美しすぎる感性はどこからきたのだろう、
それを考えて知らず膝を打っていた。
ゆとり教育は終止符が打たれたが、
14歳は小学1年からゆとり教育を受けてきた。
詰め込み型教育では、こういう感性は養われない。
20年後30年後、
ゆとり教育で美しい感性を養った世代が、
日本を美しく豊かに変えていくだろう、
と期待して嬉しくなった。

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 

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