ヘイトスピーチよりハンセン病などに対して見られるスティグマが怖い

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.357 2015年3月21日 掲載分
 

ヘイトスピーチよりハンセン病などに対して
見られるスティグマが怖い


小学3年だったかなあ、
だとすれば、
昭和23年のことだ、
学校の結核検診で要精密検査と言われた、
精密検査は大きなレントゲン写真を撮って診断するので、
大きな病院に行かなければならない、
確か電車とバスを乗り継いで、
清瀬の国立療養所病院へ行った、
清瀬の療養所と通称されていたと思う、
当時はまだ結核は怖い病気で、
若くして死ぬ人も多かった、
死病なんて言われ方もした、
「えっ、お前、清瀬へ行くの?」
保健担当の先生が呼びにきたとき、
同級生にそう言われた、
黙って見送った同級生の視線に、
差別を感じた、
精密検査の結果は、
何日か経って肋膜炎の痕と解り、
普通に通学していいことになってほっとした、
療養所で検査を受けた後だったかなあ、
前だったかなあ、
バスの中じゃなかったから、
歩いて通りかかったのかな、
コンクリート塀に囲まれて、
塀越しに見える樹木が、
鬱蒼としていたのを覚えている、
入り口も厳重で守衛が何人も立っていた、
引率の先生が声をひそめて、
「全生園よ。らい病の収容所…」
と、言った
精密検査を受けた者は、
全校で10人前後いた、
みな押し黙って顔を見合わせた、
その病名を聞くだけで、
粛然となった時代だった、
収容所と言ったのは、
その先生の思い込みだったろう、
その表現で聞いてもおかしくなかった、
その後、
ハンセン病という言葉になり、
国立ハンセン病療養所 多摩全生園、
と呼称されたが、
そのときは、
入り口の看板にハンセン病、
という文字は見あたらなかった、
ハンセン病は治る病気であり、
他の病気で全治した人と、
何ら変わりはないのに、
まだ僕らが小学3年のときのような、
根拠のない社会通念や、
誤った認識が社会に深化して残っている、
療養所で生まれた人や、
家族がハンセン病だったことが解ると、
就職や、結婚などに支障をきたすことがあるという、
スティグマ(社会的烙印)が、
社会の表層からは消えても、
深化して澱んでいるためだ、
国際看護師協会は、
ハンセン病に対するスティグマと、
差別をなくすために、
「グローバルアピール2015」という、
共同宣言を発した、
その末尾の文章をよく読み取ってほしい。
【私たちは、ハンセン病の患者、回復者、そしてその家族たちが
人としての権利を享受することに平等な機会を有し、
そしてコミュニティーの一員として尊厳ある生活を営む
権利を有することを支持します】

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 

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