厳しい星霜のしがらみをを超えて迎えたウランバートルの春が大きく萠えてほしい

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.306 2014年3月17日 掲載分
 

厳しい星霜のしがらみをを超えて迎えた
ウランバートルの春が大きく萠えてほしい


それぞれの人の、
それぞれの運命の歯車を壊した、
元凶はすでにいない、
でも、
元凶の国は、
変わらぬ勝手な論理を振り回し、
変わらぬ理不尽な振る舞いを正義として、
孤立を厭わず在り続ける、
その鉄壁に、
蟻があけたような小さな穴が生まれ、
ささやかな希望が這い出てきた、
老夫婦は、
どんなにかこの日を待ったろう、
知らぬ間に生まれていた孫娘を知ってから10年余、
肉親の情は抑えがたく、
しかし、
抑えて抑えてようやくこの日がやってきた、
娘似の孫娘は愛想よく利発で、
老夫婦の表情を和ませ微笑ませた、
結婚していて、
10ヶ月の娘までいた、
思いがけない曾孫だ、
クビを振り振り歩行器で動き回る様子が、
幼き日の愛娘を彷彿とさせた、
孫娘の婿は真面目な印象だった、
まずは幸せにやっていそうだ、
老夫婦は安堵した、
この歓びの時間の中でも、
1つの辛い現実が見えないバリアを作っている、
娘のことには触れられない、
お互いに触れられない、
別れるとき、
万感の意味を込めて、
希望を…
と祖母は言った、
祖父は黙って手を振った、
奇跡の時間が過ぎれば、
祖父母は、
一途の執念に生きる老夫婦に戻る、
喜びと感動の奇跡の時間は、
老夫婦にとっては通過点にすぎない、
おみやげのおもちゃのピアノで、
曾孫が生み出す音は、
希望の音、
海を渡って聞こえるその音に、
老夫婦は、
大きな春の訪れを信じ続けるだろう。

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 

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