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志茂田景樹の隊長のブログ作品集 No.45

 

問答無用の秋祭り21


  吾輩は一呼吸おいておもむろに口を開いた。
「元麻布、麻布十番一帯の秋祭りは来月の18,19の両日にわたって行われるが、われわれの秋祭りは今夜これから行おう。場所はそこの氷川神社拝殿の裏手だ。一応、これで解散、ばらばらに氷川神社拝殿の裏手に集まる」
独り独り、キョウチクトウの幹の間を抜けて氷川神社に向かった。
吾輩は弁天丸を呼びとめ、
「鞠を持ってきてくれよ」
と、頼んだ。
1年以上も前のことになるが、弁天丸の棲み家の前の道に子猫の頭ほどの可愛い鞠が落ちていた。ゴム製の鞠で、鮮やかなオレンジカラーが目に染みた。
吾輩はそれを転がしながら弁天丸を訪れ、その保管を託した。
それ以来、何かのときにその鞠はわれわれの前にお出ましになり、われわれに喜びを与えてくれる。
麻布氷川神社は江戸時代には江戸七氷川の筆頭に数えられていたほどで、由緒は高い。
太田道灌が勧請したと伝えられるが、清和源氏の祖源経基が創建したという説もあり、
創建時期は詳らかではない。
もとは増上寺のそばにあったが、増上寺の寺領拡大に伴い、江戸時代初期に現在地に遷座した。
吾輩がその拝殿裏手に入ると、弁天丸を除いてもうみな顔をそろえていた。
やがて、弁天丸が鞠を転がして現れた。
「さあ、われわれの秋祭りをやろう。まず蹴鞠を奉納しよう」
吾輩の言葉に、みな一瞬、厳粛な面持ちになった。
吾輩は、やはり京都の陰陽公家砂御門家の初代公朋の飼い猫鬼麿の418代の子孫なのだろう。誰に教えられずとも鞠と戯れているうちに、蹴鞠のような遊び方を考案し、それを仲間に教えた。
今や、その拾麿式蹴鞠は、仲間内の古式豊かな遊戯として定着している。
「では、弁天丸、プレーボールをやってくれ」
ほいきた、と弁天丸は鞠を両の前足で挟むと、ジャンプしながら真上へ投げた。
さすがはアライグマで、鞠は高々と舞い上がる。
(続く)

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 
 

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