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志茂田景樹の隊長のブログ作品集 No.41

 

問答無用の秋祭り17


  「おいおい、ソンギリよ。マジかよ。相手は弁天丸だよ。あとで、あれは冗談だった、じゃすまないんだ」
吾輩はソンギリの顔をすくい見た。
ソンギリは坐りなおすと、腹這いになっている吾輩を見下すように見て、
「こんなこと、冗談なんかで言うもんですか。私もそろそろ花の盛り、身を固めるときがきてるのよ」
と、ゆったりと言った。
「おいおい、おめえは6歳だろうが。猫で6歳と言やあ、ウバザメもいいとこよ」
最前から聞き耳を立てていたフーテンのノラが茶々を入れた。
「それを言うなら・・・」
大家が頭を下げた姿勢で会場に入ってきながら、ケケケ、と笑った。
「姥桜と言わなきゃね」
「へえ、学がねえもんですから」
フーテンのノラはゲゲ、ゲゲと照れ笑いをした。
吾輩はソンギリに顔を戻して諭した。
「いいかい、弁天丸はきみと一緒になったら子供もほしいと言ってるんだ。それでもいいのか。考え直すなら今のうちだよ」
「弁天丸さんの子供がほしいわ」
ソンギリは右前足で自分の下腹をなでた。
やはり、蘭子の食生活の余波で、ソンギリも大分、中年太りしている。
キャットフードにマヨネーズと、溶かしたチョコレートのタレをかけた食事は、思うだにゾッとくる。
「いいかい、アライグマはネコ目のアライグマ科、きみが弁天丸の子供を生むのは、人間の女がゴリラの雄の子を産むようなもんなんだ。生んだら生物学上の奇跡なんだよ」
「その可能性に挑戦してみたいわ」
この牝、何も解っていない、と吾輩はサジを投げて、ソンギリと話すのをやめた。トトロ、トン坊、ツキノワの順で、次々に2列に植えられたキョウチクトウの谷間の会場に到着した。
モンちゃんには少し遅れて入るよう伝えてある。
弁天丸が池の縁の通路に現れ、階段をのそりのそりと上がってくる。
ソンギリがうふんと軽く咳払いをした。
(続く)

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 
 

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