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志茂田景樹の隊長のブログ作品集 No.38

 

問答無用の秋祭り14


  香久弥が小さくエヘンと咳払いをした。
この女は突撃の取材対象にマイクを向ける直前にも咳払いする癖がある。
偉そうに聞こえるが、なに、意外と小心者で、動揺を抑えるための咳払いに違いない。
エヘンと、香久弥はもう一回、咳払いをしてから、甲高い声で口を開いた。
「そりゃ、私たち、子ができないんだから貰いっ子をするのに反対はしないわ。でも、沙乃ちゃんの子だというのが引っかかるわ」
「なぜ引っかかるんだ?」
「あの子、松竹梅女子大でしょ、最低の偏差値のところよ。見るからに頭もよくなさそうだし、その子が生む赤ちゃんじゃ、先行きが心配だわ」
なかなかに悪知恵は発達しておるぞ、と吾輩は茶々を入れた。
「なるほど」
スカイツリーは、大きくうなずいた。
吾輩がいるところから見ると、二人はやや斜め横顔を向ける位置のベンチにかけている。
スカイツリーの横顔は、三日月のいちばんへこんだところに三角定規をくっつけたように見える。
「男親の素性はなんなの?」
「男親の親はちゃんとしたお寺の住職らしい。実はきみがトイレに行ったときに男親に関する重大情報を告げられた」
「何よ、重大情報って?」
「男親はまだ中学2年らしい」
「なんですって!」
吾輩も、フーテンのトラもキーオもぱっと耳を伏せた。
女の金切り声は、われら猫族にとっては鼓膜を切り裂かれるほどに感じる。
「どうするのよ。あなたが貰いっ子をすればメディアは興味本位にとりあげるわよ。
男親がまだ中学2年だなんてそれだけでスキャンダルよ。私、その中学2年に突撃するわよ」
三毛猫のソンギリが噴水地に沿った通路に現れ、まくしたてる香久弥に唖然として足を止めた。
(続く)

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 
 

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