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志茂田景樹の隊長のブログ作品集 No.35

 

問答無用の秋祭り11


  綾の細い三日月形の眉がキリリと引き攣った。
「その態度は何なの?!親を馬鹿にしないで」
「別に、馬鹿にしていないけど・・・」
金髪フグは顎を引き、上目遣いで綾を見た。
小ばかにしたような、ふてくされたような態度で、吾輩の髭までキリリと引き攣りそうになる。
しかし、金髪フグの目はまるで早々と人生の舞台を下りてしまったかのように、どろっと醒めている。
小娘のくせしてどうして前途に希望も何も見ない、こんな目をしているのか、と吾輩は胸を衝かれた。
「お母さんこそ、カリカリして、私に失礼よ」
「何を言うの。このオタンコナス!」
綾はテーブルの真上にある灯りの笠の和紙が震えるほどの金切り声で叫んだ。
しかし、醒め切っている金髪フグはまるで動じず、整形した高い鼻をサンドイッチの具のように挟んでいる両の頬をさらに膨らませただけである。
「何が言いたいの、お母さん?」
「お腹のの子、誰の子?」
肩透かしを食らった状態になって、綾は低い声で訊いた。
「その訊き方は、誰だかもう知ってる訊き方じゃない」
「三田の宇宙久遠寺の息子だというじゃない。まだ中学生らしいわね、綽名がウマヅラという」
「綽名以下は余計なことだわ。お母さんは一言多いのよ」
「いずれにしても、早くおろさなければいけないでしょう」
「私、生むわ」
「えっ」
一瞬、綾は呆けた表情を見せた。
「生んでどうするの。中学生が認知してくれるの?」
「ううん、それはないわ。生んだら、ねえお母さん、うちの籍に入れてほしいの」
「どういうこと?」
「お母さんが生んだことにして。私や、判官の弟か、妹ということになるけど」
「えっ、えっ・・・」
綾は目を白黒した。
〈続く〉

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 
 

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