さようなら、座敷わらしのぼくはそっと別れを告げて静かに消えよう(2) 隊長のブログ作品集|志茂田景樹のWeb絵本-読み聞かせ劇場|しもだ-かげき|直木賞-児童書-作家

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志茂田景樹の隊長のブログ作品集

 

さようなら、座敷わらしの
ぼくはそっと別れを告げて静かに消えよう(2)


  晴れわたった15夜のお月見の宵に、

お団子目あてに泥棒たちがやってくる、

一番乗りは真っ黒いちいさな紳士で、

チュウチュウとお団子にキスして、

しっぽをふりたてくわえて逃げた、

二番乗りはアカトラのノラちゃんで、

爪で3つかきおとし両の前足を使い、

3つのお手玉やって帰っていった、

三番乗りは空飛ぶ黒い淑女で、

カアと1ツカアカアと2つ計3つ、

くちばしにしまい飛んでいったよ、

15夜お月さん降りといで、と

末の娘がススキを手に入ってきて、

あ、座敷わらし、と歓声あげて飛びあがる。

雪見の夜には障子戸をあけはなち、

お父さんが熱燗の盃を口に運び、

五臓六腑にしみわたる、と目を細め、

これもですよ、とお母さんが茶を点てる、

庭で末の娘が南天の赤い実をつんでいる、

ふとこっちを見て、座敷わらしさん、と呼ぶ、

お父さんお母さんが床の間をふりかえり、

どこどこ、いないぞ、とさけびかわした、

あんな夜はまぼろしだったのか、

高層マンションの林を抜けながら、

ぼくはあらたな居場所を探す旅に出る、

あの末娘はどこかの部屋で子どもたちに、

座敷わらしのぼくの話をしているだろうか、

辛いけどさようなら、もはやもどることはない。

(続く)
志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 
 

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