年が明けたから言わせて貰う、絆という言葉は流行語として相応しく /ブログ/読み聞かせ劇場

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志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ No.198 2012年1月11日 掲載分
 


年が明けたから言わせて貰う、絆という言葉は
流行語として相応しくないのではなかったか

  絆という言葉はね、
頭に描くというか、
いや、描く必要さえない、
無意識に感じとる言葉(状態)、
だと思うの、
ものを書いてなんぼの、
商売をしているので、
小説や、エッセイに絆という言葉を、
ときどき、使う、
でも、いつもこんなところで使ったら、
絆が泣くのではないか、
と羞恥の思いに駆られた、
絆という言葉を使わずに、
その状態を表現し、
読者が無意識に心で、
絆を感じとってくれたら、
もう何もいうことはない、
でも、筆力不足で、
あっさり絆を使い、
忸怩とした心地になる、
そんな僕にとって、
去年の絆の氾濫は、
待てよ、違うんじゃないの、
と目や、耳を覆いたくなる、
ことがあった、
絆という言葉が、
多用されればされるほど、
絆という言葉の深い意味が、
薄らぎ安っぽくなっていく、
絆が流行語になること自体、
世の中がおかしいと思う、
本来の絆がどんどん遠ざかる、
居酒屋や、カフェで安易に、
絆を口にしている人は、
心中深くに誰かとの何かとの、
絆を蔵しているのだろうか、
音声や、文字の絆が、
石合戦の礫のように飛び交う、
状況の中で、
ついにその絆は、
去年の新語・流行語大賞に、
挙げられた、
その絆は何だろう、
読み聞かせ慰問先の避難所で、
足の不自由な高齢者を背負い、
屋外を歩かせずに散歩させていた、
若いボランティア男性と
立ち話をしたことがある、
「なぜここでボランティアを始めたの?」
「4つ5つの頃、
阪神大震災を経験したんです、
うちの家族はみな無事だったんですが、
避難所にしばらく入っていました」
そこへ若いお兄さんたちが、
ボランティアに現れて、
一緒に遊んでくれた、
肩車をしてくれたお兄さんが、
「元気に大きくなれよ、ほらー」
と、避難所の中を駆けてくれた、
そのときの嬉しさが忘れられない、
と彼は言った、
そうか、と僕は心でうなずいた、
そのとき、目には見えないが、
彼とボランティア青年は、
切っても切れない、
お互いの心の琴線で、
結ばれたのだ、と。

流行語としての絆が、
早く忘れ去られることを願う。

志茂田景樹-カゲキ隊長のブログ KIBA BOOK 志茂田景樹事務所
 

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